春の詩~*
2018/ 02/ 19
もうすぐですね...❇
春こそ 自然界にとっては始まりの時季、誕生の時季。とてもみずみずしい。
人々は、一月を年の初めとしたけれど、違和感は否めない。
街の女子たちは まもなく色とりどりのファッションに身をまとい、彩ってくれるのだろう...*
ファッション雑誌の広告で、デトックス美容の特集という文字が目にとまり
モデルさんも いかにも透き通るような素肌美の人で、
アッ!確信をついた内容かな?などと思ったんですが、用もあったので 雑誌名も忘れてしまいました。
写真は数年前、5月くらいだったと思いますが、
ここに行くと 想う詩があるんです。
たまごたちのゐる風景
みづはぬるみ。みづはひかり。あちこちの細長い藻はかすかに揺れる。ゼラチンの紐はそれぞれ黒い瞳を点じ 親蛙たちは
姿をみせない。流れるともなくみづは流れ。かはづらを。ああ雲がうごく。
雪があった。そしていまは斑雪(はだれ)もない。ゆるんだ空気の中に櫟が一本しんとたってる。藍と白とのするどい縞
とほい山脈(やまなみ)は嶮しかった。いまはもう遥かにぼうっとかすんでゐる。羊雲がうごくともなく動いてゐる。
みづはぬるみ。みづはひかり。あちこちの細長い藻はかすかに揺れる。ゼラチンの紐はそれぞれ黒い瞳を点じ親蛙たちは
姿をみせない。流れるともなくみづは流れ。かはづらを、ああ雲がうごく。
田ん圃の土手の食パン色の枯草には、生ぶ毛をはやした新芽の青もかほを見せ。春の魁けいぬのふぐりは小さいコバルト
の花をひらいた。そのコバルトのさかづきに天の光をみたしてゐる。
みづはぬるみ。みづはひかり。あちこちの細長い藻はかすかに揺れる。ゼラチンの紐はそれぞれ黒い瞳を点じ親蛙たちは
姿をみせない。流れるともなくみづは流れ。かはづらを。ああ雲がうごく。
草野心平
まもなく..........春ですね....................( ´艸`)。
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